猿をかついで、背負い投げ。   - nobuaki blog - 

タフでタイトな世界をおかしくおろかしく駆け抜ける

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

無から有

なんともめまぐるしく過ぎた一週間だった。

感情が揺さぶられたり、お酒を楽しく飲んだり、忙しかったり、たくさんの人と会ったり、買い物したり・・・まあ、とても幸せにやっていると思う、自分。

4月6日・7日
経済とH「北限の猿」出演者オーディション

制作という立場で、運営するという立場で、初めてオーディションを見た。

結局、役者という稼業に圧倒された。

オーディションで役者は突然要求される。

自己紹介をしろとか、一人芝居をしろとか、無言の演技をしろとか。

役者は、それを、無理難題を決死でこなしていく。

本当はやりたくないだろう、本当は練習したいだろう、本当は無理だろう、恐ろしく緊張しているだろう、自分にうんざりしているだろう。

しかし、オーディションで役者は、要求されたことをただ「はい」と返事してやってみせる。

もちろん、合格するにはただやるのではダメだ。無理な要求を高いレベルで実現するのだ。

鬼だなと思った。 

50人の虚空に挑む姿を2日間通して見て思ったことは、役者は鬼だなと思った。

無理なことを鬼の心で成し遂げて、自分のひるむ気持ちをも鬼のような形相で握りつぶしているのだろう。

役者は、鬼だと思う。

恥ずかしながら、自分が役者をやっていたときも、きっと少なからず鬼のような気持ちでやっていたに違いない。

女優さんはかわいかったり、俳優さんは素敵だったりするかもしれないが、結局のところ無から有を作りだす化け物に過ぎないと思った。

だから、自分は役者を見ているのが好きだなと思う。

オーディションに参加してくれた皆さん、本当にどうもありがとうございました。

オーディションの後には打ち合わせ。

役者が真剣だから、当然、演出のアン・山田さんや代表の佐藤さんも真剣になる。

電車がなくなるギリギリまで、駅の改札でまで、最後まで議論していた。

地元に帰って、澤純君と会って、頭の中をクールダウンさせるように飲んだ。



4月8日
高澤君に寿司をご馳走に

展開回路の高澤君がお寿司をおごってくれるときは、決まってパチンコに勝ったときだ。

だから遠慮なくありがたく食べるべきなのだ。

「金がなくても、酒だけは飲める」。

ここ10年で自分が会得したこの世の摂理。

今、高澤は動物電気の主宰・政岡さんのワークショップに参加している。

それをいろいろ聞かせてくれた。

政岡さんは、自分や高澤にとってアイドルなのだ。

寿司屋のほかにも数件連れて行ってもらった。

ほら、金なんかなくても酒は飲める。

お礼にすごく稽古で意地悪してやろう。

これでイーブン。


4月9日
劇団展開回路 出演者対象合同稽古

次回、7月公演「こっけいの山」に出演予定の役者さんや出演候補の役者さんと合同稽古。

市川大野の狭い展開回路の稽古場に総勢15名が集合。

みんなで稽古する。

展開回路初合流の役者さんも6人。

稽古の序盤は、自分の堅苦しい自己紹介で、場の空気は大いに硬くなる。

やっちまった。まぁ、しょうがない。そのまま稽古はすすむ。


…緊張と手探りと、解放と喜び。

15名があれほどぎこちなかったのに、最後には拍手喝さいとなる。

ここでもまた、無から有だ。

役者という人たちはまったく。

あ、人じゃないんだった。

稽古は無事に終わった。

演劇は楽しい。そして、同時に演劇は厳しい。

演劇の喜びと演劇をやめることを常に抱く。

演劇の可能性と不可能性が傍らにいる。

稽古はとてもよかった。

しかし、本当にこれでよかったのか。

いつも反芻がやってくる。

演出の自分はもっと15人の関係を積み重ねることができたのではないか。

もっと論理的になるべきでは、もっと言葉があったのでは、仕掛けは早くはなかったか、相手に踏み込むさじ加減はあれでよかったか。

15人は大丈夫だったのか。

この舵取りでよかったのか。

まぁ、もちろん、答えなんかないのだが。

反芻を繰り返し、ビールで流し込んでしまう。

若干、未確定もあるが、7月公演では、展開回路は相当数の役者さんが舞台に出演して、鬼になる。

基本的に出演を決めた役者は、僕を信じて飛び込んでくれたのだと思う。

信じる度合いはさまざまだろう。半ばギャンブルのつもりの猛者や泥舟にも物怖じしない度胸の役者もいるかもしれない。

しかし、僕が一緒に芝居をやってくれと頼んで、それに応えてくれた人たちである。

自分が何をすべきかは、自明のことである。

役者を揺さぶる。観客を揺さぶる。


4月10日

新しい靴と新しい財布。

古いものと別れ、新しいものと出会って、自分達は日々違うものにもなれるのだ。

だから幸せなんだと思う。いや、まあ、わかんないけど。

あ、いま、「されどわれらが日々」(柴田翔)を読みたくなった。 
スポンサーサイト
  1. 2006/04/10(月) 22:08:34|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:1

コメント

こんにちは

http://blog-jp.tk/でみつけたので見にきちゃいました。ブログまた見にきま~す
  1. 2006/04/10(月) 23:06:10 |
  2. URL |
  3. 探偵太郎 #-
  4. [ 編集]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://tenkainov.blog41.fc2.com/tb.php/8-3acfe92d
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。